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コラム
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砂時計
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“農政改革”
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“食料・農業・農村基本計画”の“見直し”が本格化します。農業改革のためには、“農政改革”は不可欠です。ただし、そのためには、まず、従来の農政をしっかりと“総括”をしてから農政改革を進めて欲しい。 ◆関心低い食料危機論 食料に対する国民の関心は、“美味しさと価格”のほかに、昨今では“安心・安全”です。要するに、良い品質とそれに見合う価格なのであり、“数量の確保”ではありません。今は昔と違い、量的問題を心配する人はいません。終戦後、エンゲル係数(家計における食料品支出の割合)は高い関心を集めましたが、生活が豊かになるにつれて忘れられました。これと同様に、食料を“量的に”とらえて危機感を訴えても、国民の共感は得られないし関心も呼ばない。昨年は、わが国のコメだけでなく、世界的にも大豆やトウモロコシが大減産となり在庫が激減しています。しかしながら、そんなことはどこ吹く風とばかりに、わが同胞はかつてのローマ帝国の市民以上に“飽食”を楽しんでいるのが現実です。 ◆本当の食育とは? 日本人の食生活における悩みは、老若男女を問わず、カロリーの過剰摂取であり、残さ処理なのです。肥満を始め、生活習慣病に悩み、カロリーカットを必死で努力している人々を前にして、“ご飯”をあと一膳余分にたべてくれればコメの生産過剰が解決しますと“国民運動”をおこしたり、学校などで“食育”したところで効果は期待できないし、逆効果さえあると思います。カロリーだけなら酒や焼酎からでも取れることは誰でも知っていますが、カロリーだけでは十分な栄養がとれずに栄養失調になってしまいます。そういうことを教えるのが本来の食育のはずです。 |
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