全国農薬協同組合(松木三男理事長、以下全農薬)・全国農薬安全指導者協議会(垣本博司会長、以下安全協)はこのほど、組合員・会員への情報提供のための貴重な資料として広く愛用されている『農薬安全適正使用ガイドブック』(2004年改訂版)を発刊した。
本年、植物防疫においては農薬取締法が改正され(平成15年改正)、製造・輸入・使用の規制が強化されるとともに、違反に対する罰則も強化された。これら一連の変革に伴い植物防疫の重要性が再認識され、食の安全および環境と調和のとれた合理的な病害虫雑草防除がより一層求められている。
全農薬では、安全協を中核として「農薬安全一声運動」を日常の実践項目とし、農薬の必要性、有効性および安全性を啓蒙している。とりわけ、農薬の性質、作用、保管管理の方法などを広く周知し、農薬使用に当たっては登録農薬を使用するのはもちろん、使用時期や使用方法など、定められた事項を確実に遵守することを強く訴えている。
本書は、登録農薬の全て(有効登録件数:4,976件、2003年6月末現在)を収録しており、知識・情報源として農薬の安全適正使用の手引きとして、より広い範囲の人々に愛用されることがのぞまれる。 (2003.11.26)