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特集 カントリーエレベーター品質事故防止強化月間スタート |
カントリーエレベーター品質事故防止強化月間(9月1日〜10月31日)スタート CEを「売れる米づくり」の拠点に 現地ルポ JAいわて花巻 |
今年も出来秋を迎え、米づくりの生産・販売の拠点であるカントリーエレベーター(CE)が活躍する時期がやってきた。年間を通して食味や品質が均質な米を安定的に供給することを求めている実需者のニーズや、収穫したときの品質を保って販売して欲しいという生産者の希望に応えるために、品質事故の防止はCEの責務だといえる。このたび、利用組合と協力し合って品質事故を起こさないために計画的な荷受けを実践しているJAいわて花巻を取材した。 | ||||
◆生産者の意向を集約して ビジョン策定し農水大臣賞受賞 岩手県のほぼ中央部に位置し、北から南に縦走する北上川を中心に北西部の奥羽山系、東部の北上山地に挟まれた北上盆地にある花巻市・石鳥谷町・東和町・大迫町の1市3町がJAいわて花巻の管内だ。 ◆問われる産地の「売れる総合力」 管内の米の生産量は、2万1623トンで県内生産の約17%にあたり、JAの販売額の6割強を占めている(16年度)。 計画的な刈取り・荷受けで
◆利用組合が支えるCEの運営 JA管内で作付けされている米のほぼ90%は「ひとめぼれ」で、「あきたこまち」が7%と、1品種に集中している。そしてその98%がJA米だ。1品種に作付けが集中していると、収穫時期も集中し、結果として過剰荷受となり、事故を起こす原因となりかねない。 ◆RC・農家の乾燥機を 有効活用するサテライト方式 品質事故防止と同時に稼働率向上のために取り組まれているのが以下の2種類のサテライト方式だ。一つは、個人所有の乾燥機を利用したもの。大型農家には乾燥機を持っている人が多いが、この人たちを取り込まないと施設の稼働率は上がらない。そこで、乾燥機を持っている生産者には、自分で半乾燥してCEに搬入するという、既存乾燥機を有効に活用した荷受けを実施している。そのことで、生産者にとっては、乾燥仕上がり時間が短縮でき刈り取りに余裕ができる。ほぼ1晩で半乾燥できるので、早朝に搬入でき、日中は刈り取りに専念できるなどのメリットがある。 ◆CE米出荷によるメリット精算の実施 利用率向上のためのサテライト方式以外にも(1)利用に対する奨励措置として、利用数量に応じた助成(1〜4円/kg)、(2)役職員の率先利用、(3)個体出荷とCE米との格差精算、(4)全職員による荷受応援体制等、を実施している。「全職員が応援し、CEの現場で利用者とふれあうことにより、信頼関係も深まる」と畠山さんは強調する。 ◆CEは食品工場という意識を徹底 水分や穀温などの管理について畠山さんは「全国CE協議会のマニュアルどおり手抜きせずキチンとやっていますし、それが大事」という。また、年1回担当部課長により、全てのCE・RCを巡回指導点検表に基づき、巡回点検を実施している。改善が必要な事項については的確に処理しているという。また、CEは「食品工場である」ということを徹底し、施設内清掃などもキチンと実施している。だから「突然、来客があってもあわてることはありませんよ」と自信を持っていう。 |
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(2005.9.1) |
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