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特集 生産者と消費者の架け橋を築く女性たちの役割 |
ルポ・JAファーマーズマーケット(1) |
もっと活かそう食と農「提案」の場 JAすかがわ岩瀬(福島県) |
◆生産者の思いを伝える「はたけんぼ通信」 「多くの人に利用してもらうには何をしたらよいのか、最初は全くの手探り状態でした。しかし、生産者がどのような気持ちを込めて農産物を作っているかという思いを消費者に伝えるのが我々の役割だと考え、昨年の春から“はたけんぼ新聞”を春夏秋冬と季節ごとに年4回発行しています。生産者からのメッセージ、生活の豆知識、料理レシピ、季節に合わせて行われるイベントの報告など、お客さんに役立ちそうな情報を掲載し、生産者の『食』にかける思いが伝わるよう心がけています」。総合フードグループ企画管理チームで編集担当者の澤山聖美さんは、新聞発行の経緯を語る。 はたけんぼ新聞はA3用紙の表裏カラー印刷で、写真やイラストが多く、読ませる工夫がされている。毎号3000部をレジの横に置いてお客さんに持っていってもらう形を取っているが、毎回2〜3週間でなくなる程好評だ。新聞に対してお客さんからの反響も大きく、食の安全や地元産野菜などについて多くの意見が寄せられるようになった。 「消費者が一番望んでいるのは『安全で美味しいもの』。また、生産者に話を聞くと、多くの生産者は“自分の作ったものを美味しいと言って食べてくれること”が一番嬉しいと話してくれた。食に関して、生産者も消費者も同じ思いを持っていることを知りました。生産者には安全で美味しいもの作ってもらい、それを私たちが自信を持って提供する、はたけんぼをそんな場所にしたい」と澤山さん。また、生産者が自分の生産したものに強い誇りを持っていることを改めて知ることができたことも語った。
農家の主婦を講師に ◆消費者との交流で変わった生産者の意識 はたけんぼ新聞に続いて、昨年10月からは地元の管理栄養士の指導のもとに、食べることの大切さ、栄養についての知識等をまとめた「食育新聞」を2ヵ月に1回のペースで発行している。これは食が健康に果たす役割など、主に食と健康をテーマに取り上げ、中高年のお客さんを中心に関心を呼んでいる。また、地元産の野菜を食材とした郷土料理教室も開催しており、講師に農家の主婦など地元で生まれ育った人を頼んでいる。料理教室は好評で、リピーターも多い。 ◆地域農業を守るサポーターへ オープン当初、1日平均1000人程度の来店者であったが、現在は平日が1200〜1300人、土日には約2000人が訪れる。売上は16年度が7億2000万円、17年度が8億5000万円(見込み)で、将来的には10億円をめざす。 |
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(2006.1.25) |
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