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特集 家の光文化賞農協懇話会特集 |
文化と協同の力で地域づくりの拠点となるJAをつくろう |
JA横浜の女性大会・2月23日パシフィコ横浜 |
◆教育こそ事業を広げる
志村善一組合長は「事業を大きくするには組織を強くしなければ」。また教育テーマについては共生を強調する。「協同組合は助け合い組織です。お互いを思いやる心が大切」。 教育活動を基盤に経済事業では「誰でも、何でも、いつでも、どんな少ない量でも」という野菜の一括販売制度を確立。都市農業ならではのメリットを生かしている。 組合員にすれば、この制度によってJA出荷への魅力がぐんと増した。JAは規格の簡素化も徹底して集荷量を拡大。また地産地消にこだわって市内の量販店を対象に直販網を構築、直販比率を6割にも高めた。 今は60店以上に直販の「ハマっ子」というJAのブランド野菜が並び、地域の農業振興に貢献している。この制度は合併前のJA横浜南が開拓した事業方式。平成15年の市内5JAの合併でこの方式を全域に普及した。 合併JAの結集力、求心力が問われている中で、この制度が普及したのは多面的な教育活動があったからこそだともいえそうだ。とにかく合併JAの組織固めにとっては教育体制の強化が早急に求められている。 みんなのために≠ニいう課題に取り組むに当たっては「最初は誰か1人が、みんなに先んじて一歩前へ踏み出す必要がある」と志村組合長はリーダーの役割の重要性を説く。 このためJAは年1回、リーダー研修会を開いている。正組合員が対象で、リーダーたちが営農の業績報告をする。また著名人を招いて講演を聞く。昨年の参加者は800人にのぼった。 一方、JA青壮年部も学習会を開いており、参加者は多い時で150人規模だ。これら研修や学習の基調となるテーマはやはり協同組合精神=B青壮年部は小学生を対象にバケツ稲の栽培指導や農業体験指導もしている。 ◆2300人の「家の光大会」開催
今年は合併後3回目の大会を2月23日、なんとパシフィコ横浜の国立大ホール(みなとみらい)で開き、部員約2300人が広い会場を埋めた。 女性部員数約5440人、フレッシュミズ会員数約760人という組織の中で大会参加者数が2300人というのは結集力の表れとしてすごい。この一事を見ても同女性部の日常活動がわかるというもの。なおJAの正組合員戸数は約9700戸、准同は約2万3900戸となっている。 大会では▽部員相互の親睦と交流を図る▽「家の光」を通して幅広い学習活動を実施する、などを申し合わせ、優れた生活文化活動体験の発表者を表彰。 次いでその活動体験と「家の光」記事活用体験の発表があり、それらを通して合併相手との親睦に女性部の多彩な活動が大きく寄与していることを感じさせた。 JAは組織部の中に女性組織課を置いて女性部活動を支援しているが、志村組合長は「母親として組合員農家の後継者を育てる女性部員の役割は大きい。JAのことをよく勉強して次世代の育成に力を発揮する女性部組織を期待しています」と今後を展望した。 ◆合併JAとして文化賞を再受賞 JAとしての教育文化活動をさらに見ると、准組合員を対象にしたJA横浜いきいきセミナーや新規就農者の集い、組合員後継者の集い、シルバーセミナーなど実に多面的だ。 |
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(2006.3.20) |
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