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特集 家の光文化賞農協懇話会特集 |
今後のJA運営にとって教育文化活動の見直しが重要になるなか、家の光文化賞農協懇話会の活動も大切になっている。同懇話会では会員相互の交流、連携など活動を強化する方針を打ち出している。活動強化が必要な背景を理解するためにも改めて教育文化活動の位置づけを知っておきたい。この問題に詳しい福井県立大学の北川太一助教授に聞いた。 |
◆地域協同活動の再構築
しかしながら、「事業・経営改革」としてのJA改革が進展する一方で、▽くらしに関わるさまざまな思いやニーズを捉え個人では解決できない課題を地域レベルで解決する「地域協同活動」領域を再構築する、▽食と農を中心とした領域に関心を持つ多くの人々を巻き込む、▽こうした課題を実践する組合員リーダーたちや役職員を育成する、などのことがJAに求められている。 いわば、一連のJA改革はJAの企業的側面が焦点となっていたのに対し、今後は協同組合的側面の再構築が課題となっているといえるだろう。それを実現するのが、教育文化活動であり、JAの持つ総合力を発揮していくうえでの「必須の事業活動」と位置づけるべきではないか。 ◆JAの理念を広める 教育文化活動は、これまで「教育広報活動」と「生活文化活動」の2つから成り立つと考えられてきた。そして教育広報活動は協同組合の強みを培養・強化する不可欠の活動であり、一方、生活文化活動は必ずしも不可欠なものではなく組合員の期待、要求に応えてJAが主体的に選択すべき事業活動とされてきた。 ◆食と農から活動を工夫 もちろんそのための具体的な活動領域が必要で、食と農を中心に健康、福祉、環境、生きがいづくり、くらしの設計などの領域が考えられる。また、食に関わる活動が健康領域に広がることもあれば、農を入り口として生きがいづくりにもつながることもあるというように、いろいろな領域が複合的・総合的に関わることも大切だ。 ◆新しいJAづくりを JAのこうした教育文化活動によって、地域のなかにさまざまな協同活動が生まれてくれば、JAのサポーターを増やすことにもなり、事業利用にもつながる。さらに多くの高齢者福祉事業や直売事業などのように、組合員、地域住民の協同活動がJAの新たな事業へと発展していくこともある。教育文化活動は、人々が活動する舞台を掘り起こしていくことでもある。
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(2007.2.8) |
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