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【サカタのタネ】
草花『サンパチェンス』は「環境浄化植物」

地球温暖化や大気汚染を軽減

坂田社長 浦野博士  (株)サカタのタネ(坂田宏社長、本社:横浜市都筑区)は3...

坂田社長
坂田社長
浦野博士
浦野博士

 (株)サカタのタネ(坂田宏社長、本社:横浜市都筑区)は3月25日、同社が販売を行っている草花『サンパチェンス』シリーズが地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)のほか、主に自動車などの排気ガスに含まれる環境汚染物質の二酸化窒素(NO2)、シックハウス症候群(注)の原因物質であるホルムアルデヒド(HCHO)に対してきわめて高い吸収能力を発揮することを明らかにした。
 浦野豊東京大学博士(農学)・生態工学会理事との共同研究の成果で、『サンパチェンス』シリーズ(これまでに8アイテムをラインアップ)の最大の特長である、生育が画期的に旺盛なことを応用した。
 同シリーズは、サカタのタネが開発したインパチェンス属の種間雑種で、今回、これまでの園芸植物と比べてCO2は4〜6培、NO2で5〜8培、ホルムアルデヒドでは3〜4培もの高い吸収能力を発揮するという計測結果が得られている。
 また、『サンパチェンス』の表面温度をサーモカメラで計測したところ、地面の温度よりも10℃以上も低く、「打ち水」効果による温度降下能力も備えていることが判明している。
 同社ではこの研究成果を踏まえて、『サンパチェンス』を地球温暖化や大気汚染を軽減する「環境浄化植物」に位置づけるとともに、地球温暖化防止策の一環として注目されているCO2の農地への吸収のため、栽培後の堆肥としての再利用の提案も含め、その優れた環境特性を積極的に訴求していく、としている。
 (注)シックハウス症候群 新築の家やマンションへの入居後に起こる目やのどの痛み、頭重(ずおも)・吐き気などの不快な症状のこと。建材などに使用された化学物質が原因といわれる。

サカタのタネ表

(2008.03.31)