明治乳業(株)は5月15日、平成20年3月期決算を公表した。
乳業界における事業環境は、原油高や原材料の未曾有の高騰など、事業環境が激変、飲用牛乳や乳製品の消費拡大に取り組んできたが、消費は低調に推移した。
こうした状況の中、明治乳業グループは、ヨーグルト・プロバイオティクス事業をはじめとした既存優位事業の強化、チーズ事業など成長事業への積極投資、経営効率の徹底などに注力してきた。
その結果、牛乳類、ヨーグルトなどの売上は前期実績を下回ったが、連結子会社の飼料子会社の売上が前年実績を上回ったことにより、連結売上高は7069億8800万円(前期比0.6%増)となった。
利益面では、原材料価格の高騰や減価償却費の整理変更などにより、営業利益は162億6200万円(前期比31.1%減)、経常利益160億6500万円(前期比31.4%減)、当期純利益は92億2600万円(前期比32.7%減)となった。
次期売上高は、連結ベースで前期比1.3%増の7162億円、営業利益は前期比1.5%増の165億円、経常利益は前期比2.7%増の165億円、当期純利益は前期比0.8%増の93億円を見込んでいる。