ダウ・ケミカル社(アンドリュー・リバリス会長兼CEO、本社:米国ミシガン州)は5月30日、中国・四川大地震の被災者に対し復興に向けた長期支援と世界中のダウ従業員による「マッチングギフト制度」(注)を開始すると発表した。
同社は地震発生翌日の5月13日、四川省での緊急支援のための義援金約29万ドルを中国紅十字会に寄付を行ったほか、中国のダウ従業員2500名による「マッチングギフト制度」を開始した。参加率は90%近くにおよび、最初の1週間で救援活動資金として35万ドルを追加拠出した。
また、同社はこれらの緊急支援に加えて、財団を通じ初動救援の促進を目的に、義援金43万ドルの追加拠出を決定した。同義援金は、中国青少年発展基金会により四川省に建設される5つの学校の建設費用および「プロジェクト・ホープ・スクール(農村部やへき地の子供たちのための学校建設)」の耐震補強工事費用として使われる予定。
加えて、中国のダウ ウォーターソリューションとダウ・ビルディング・ソリューションの事業チームは、約29万ドル相当の浄水装置2基およびダウ・スタイロフォーム断熱材を寄贈して、被災地での安全な飲料水の供給と避難環境の改善に取組んだ。
中国所在のダウの水処理会社であるOMEX環境エンジニアリング社製の浄水装置は、総量で造水能力日産40トン、日量6000人分の飲料水を供給している。
さらにダウは、全世界のダウ従業員からの個人的な支援意志を受け、中国での「マッチングギフト制度」に続き、「グローバル規模の従業員マッチングギフト制度」を開設した。ダウ・ケミカル社の世界の全従業員4万6000名および同社の心温まる思いがひしひしと伝わってくる。
(注)マッチングギフト制度 従業員による寄付に、会社が寄付金を上乗せする支援のこと。