（社）日本農業機械工業会は、5月30日東京都港区の虎ノ門パストラルで第45回通常総会ならびに第106回理事会を開催した。
　総会の冒頭、幡掛大輔会長は「品目横断的経営安定対策が本格的にスタートしたが、米価の低迷や燃料の値上がりにより国内の農業者は厳しい経営を強いられている。一方発展する中国の飼料需要増や、バイオ燃料向け穀物需要の増大、異常気象・自然災害の発生が供給不安を煽る側面もあり、主要穀物の国際価格が高騰している。そうした背景から、世界的に「食料・農業」に対する関心がたかまっている」と農業を取り巻く情勢を述べた。
　続けて国内農機の出荷状況について「1〜4月累計でみると、前年比トラクタが87.7%、田植機87.3%、コンバイン78.0%と大幅に落ち込んでいる。しかし残された市場もまだあるはずで、世界に目を向ければ、日本で培われた技術が生かせる市場がある。食料・農業に対する関心の高まりも、業界にとって追い風になる」と語った。
　通常総会にかかる議案は、・平成19年度事業報告及び平成19年度収支決算について、・平成20年度事業計画及び平成20年度収支予算について、・理事の選任について、の3議案。
　理事選任では、会長に阿部修司氏（ヤンマー農機（株）代表取締役社長）が就任した。会長・副会長体制は次の通り。
◎会長：阿部修司（新任・ヤンマー農機（株）代表取締役社長）
◎副会長：幡掛大輔（新任・（株）クボタ代表取締役社長）
◎副会長：蒲生誠一郎（再任・井関農機（株）代表取締役社長）
◎副会長：清水敏明（再任・三菱農機（株）代表取締役社長）
◎副会長：内山治男（再任・（株）丸山製作所代表取締役社長）
◎副会長：大竹敬一（新任・（株）大竹製作所代表取締役社長）