雪印乳業(株)は、同社の家庭用商品について、価格改定及び減量など規格変更を決め、チーズ・マーガリンなどの価格改定は8月1日同社出荷分より実施し、規格変更は8月以降、順次切替えていくことを発表した。
現在、原油価格は史上最高水準にあり、穀物相場も主要輸出国の生産量減少、バイオエタノール需要増、新興国での需要増などの要因で高騰しており、原材料価格は高値推移の状況が継続している。
また今年度については、飼料価格の高騰により、国内酪農家の生産費が大幅に上昇し、経営環境が悪化していることから、生産者団体と乳業各社との乳価交渉により、30年ぶりの生乳価格の大幅な引き上げとなった。さらに輸入原料チーズ価格も高水準を維持しており、大きなコストアップ要因となっている。
このような状況下、同社はコスト吸収に注力してきたが、厳しい状況を受け、価格改定及び規格変更を実施することになった。価格は、家庭用油脂類で23〜33%、家庭用チーズで27%の値上げとなる。規格変更では家庭用油脂で11%、家庭用チーズで13%、家庭用食品で7〜8%の減量となる。