(社)全国農協乳業協会は6月10日に通常総会を開き、平成20年度の事業計画を決めた。
今年度も引き続き▽情報収集と発信▽人材育成▽牛乳乳製品の消費拡大▽品質管理▽生乳鮮度重視牛乳推奨制度の運営▽商品開発・研究事業▽近代化対策事業の7点の推進を目指し事業を展開する。
人材育成では5年ぶりに海外研修を復活させる。会員から希望者を募り、1週間ほど海外の酪農乳業情勢について学ぶ予定。
消費拡大対策では学校給食用牛乳の普及を推進する。各地域やブロックを越えた情報交換会の開催や、子どもや親を招いての工場見学などの催し物に積極的に取り組む。
同協会の独自の取り組みである生乳鮮度重視牛乳推奨制度は、現在14会員から28商品を認定し年間売り上げは37億円ほどだが、さらなる普及を目指す。現在10会員から新たな参加の要望が出ている。また複数の乳業者が連携して新ブランドを開発、普及する取り組みも促進。同制度の商品をモデルにして、新しい連携ブランドの確立を目指す。
20年4月1日現在で同協会の会員数は、昨年から3会員減って56会員。牛乳生産を止めた団体などが脱会した。