関係者多数がかけつけ安全祈願 (7月8日・所沢市下安松にて) |
「新たな気持ちで農薬の研究開発に取組む」 と語る櫛引社長 |
アグロ カネショウ(株)(櫛引博敬社長、本社:東京都港区)はこのほど、所沢事業所(埼玉県所沢市下安松)の再構築に着手した。
創業の地として、同地に昭和31年より工場、倉庫、研究所を設置していたが、工場など施設の老朽化が進んでいるため所沢工場の福島工場への移転とともに、研究所・事務所・倉庫を全面的に建て替えることにしたもの。約20億円を投資する。
この再構築により、工場が集約されることで生産効率がいっそう向上され、さらに、研究所の設備も一新され、研究開発期間の短縮にも貢献するものと期待されている。
新所沢事業所の延床面積は、約5100m2。研究棟、事務棟、倉庫、温室から構成される。平成22年6月の竣工予定で、完成予想図を見ると全体的にモダンな感じがし、かつ緑地帯をゆとりある空間に余すところなく設けている。7月8日に行われた起工式には当麻よし子所沢市長、小川京子所沢市議会議長、設計・施工業者など関係者多数がかけつけ、安全祈願を行った。
一方、福島工場(福島県双葉郡大熊町)の増設工事は、8月末に完成予定。延床面積は、約2900m2。
【櫛引博敬社長の話】
昭和25年に当社は設立されましたが、昭和31年にこの所沢の地に工場を設置したことで、本格的な農薬の製造を始めました。新所沢事業所は平成22年6月に完成しますが、この年はちょうど会社創設60周年に当たり、その意味でも新たな気持ちで農薬の研究開発に取組み、日本の農業に貢献していきたい。