日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)は8月5日、『平成20年9月期第3四半期財務・業績の概要』を明らかにした。
それによると、第3四半期までの連結売上高は296億6500万円(前年同期比4600万円増、同0.2%増)、営業利益35億2600万円(同6億2800万円増、同21.7%増)、経常利益33億7900万円(同5億7800万円増、同20.6%増)、四半期純利益20億5700万円(同2億8300万円増、同16.0%増)となった。
海外農薬販売が同社グループの売上を牽引したが、一方で国内農薬販売の売上が低迷し、グループ全体の売上は前年同期並にとどまった。ただし、自社開発品の販売が増加したことから売上原価率が改善されたことなどにより、利益は増益で落ち着いた。
化学品事業の概要を見ると、中核である国内農薬販売は新規殺虫剤「フェニックス」の売上が伸長したが、水稲剤を中心とした既存品目の売上の減少が影響し、前年同期を下回る結果となった。
一方、海外農薬販売はアジア、北・中南米、欧州とそれぞれ増収となっている。