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【村上農園】
発芽野菜の培地にパルプ原料を使いCO2を大幅削減

培地にエコマットを使用したブロッコリーのスプラウト  通称スプラウトと呼ばれる...

培地にエコマットを使用したブロッコリーのスプラウト
培地にエコマットを使用したブロッコリーのスプラウト

 通称スプラウトと呼ばれるカイワレダイコンやブロッコリーなどの発芽野菜を全国7ヶ所の自社農場で栽培している(株)村上農園(本社:広島市、社長:村上清貴)は、8月20日出荷分のスプラウト商品から、栽培地を石油原料のウレタンマットから植物原料のエコマットに変えた。環境負荷を軽減させるのが目的。
 エコマットは村上農園が4年の歳月をかけて製紙会社と共同開発したパルプ原料の培地。生産や焼却廃棄時のCO2排出量は、ウレタンマット使用時に比べて41%削減。村上農園が1年間で生産するスプラウト栽培のすべてをエコマットに変えることで、CO2排出量を年間約150t減らせる。
 またウレタンマットは不燃物扱いなので、スプラウトの根が絡むとゴミの分別が不可能だったが、エコマットはパルプ原料なので根部分とともに可燃ごみとして一括処分できる。
 開発当初はエコマットの方がウレタンマットよりも割高だったが、現在は原油高の影響などにより、ほぼ費用は変わらないという。
 村上農園ではこの他にも、平成6年からカイワレダイコンや豆苗栽培に培地を使わない「根がらみ栽培」の手法を開発し、熱心に環境対策に取り組んでいる。

(2008.08.22)