朝日工業（株）（赤松清茂社長、本社：東京都豊島区）はこのほど、６月９日に公表した業績予想の修正を行った（表参照）。
　第２四半期累計期間の売上高は、鉄鋼建設資材事業において鉄スクラップ価格が４〜６月で高騰したことに対応し製品販売価格の改善を進め、また、農業資材事業においては、７月からの肥料製品価格値上げに際して前倒し需要が発生し販売数量が増加したことから、当初の見込みに対して増収の見込みとなった。
　営業利益、経常利益については、鉄鋼建設資材事業において、鉄スクラップ価格が７月以降で急落したことから当初見込価格を下回る状況になっており増益が見込まれている。農業資材事業においても、販売数量が増加したことにより増益の見通し。
　四半期純利益については、当初、下期で完工予定の設備投資が上期に完工となり、その結果、既存設備の除却損が上期に発生した影響を含んだ見込み額となっている。
　なお、通期業績予想の売上高、営業利益、経常利益、当期純利益については、景気後退による鉄鋼製品の需要変化や鉄スクラップ価格動向が不透明であることから、前回の通期業績予想に当第２四半期累計期間の修正数値を加味して修正している。