ダウ・ケミカル社が10月24日発表した08年第3四半期売上高は、前年同期比13%増の154億ドル(1兆5000億円)となり第3四半期としては過去最高を記録した。
ハリケーングスタフとアイクなどのコスト8100万ドル、買収にともなう進行中の研究開発費2700万ドル、ローム・アンド・ハース社買収などのコスト1800万ドルを反映して、当期純利益は4億2800万ドルとなった。
ちなみに、07年第3四半期の当期純利益は4億300万ドルだった。
農業科学事業は売上高24%増の9億7600万ドル(950億円)となり、売上高および金利税引前利益ともに第3四半期過去最高を樹立した。前年同期比で販売価格は16%上昇し、販売数量も8%成長している。
アンドリュー・リバリス会長兼CEOは、今後の見通しを「米国を悩ませてきた経済問題は現在世界的規模で広がっているが、当社は健全なバランスシートや徹底した財務規律により、この厳しさを増す景気停滞を乗り切るための体力を備えている」とコメント。
さらに、「クェート国営のペトロケミカル・インダストリーとの合弁事業締結、ローム・アンド・ハース社買収の完了などにより、引き続き変革を目指すダウの戦略を進めていく」としている。