アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【日本花普及センター】
『日本フラワービジネス大賞08』決まる

鷲澤幸治さんと群馬・あじさい研究会に

『黒蝶』ダリアのファンの裾野を広げた 『フェアリーアイ』地域ブランドを確立  ...

『黒蝶』。ダリアのファンの裾野を広げた
『黒蝶』
ダリアのファンの裾野を広げた
『フェアリーアイ』。地域ブランドを確立
『フェアリーアイ』
地域ブランドを確立

 (財)日本花普及センター(佐藤安弘会長、東京都中央区)はこのほど、『日本フラワービジネス大賞08』を決めた。受賞は、ダリア愛好家の鷲澤幸治(わしざわ こうじ)さん(秋田国際ダリア園園長)と群馬県あじさい研究会の2者。
 本大賞は、日本花普及センターが、花きの新品種の開発・導入および活用・普及について多大な貢献や役割を担った企業、試験研究機関、団体あるいは個人を表彰するもので、06年度からはじめられた。
 鷲澤さんの受賞は、育種・生産部門。日本を代表するダリアの育種家で、最近の切花・ダリアの需要拡大に大きく貢献した。国際秋田ダリア園では、毎年、数100の新種の創出・選抜を行い、ダリアの欠点ともいわれている草丈、葉形、水揚げなどの改良に努めている。
 07年には、花き市場に流通する切花・ダリアの年間取扱数量の40%以上が同氏の育成した品種が占めるなど、最近の切花・ダリアの需要拡大に向けた、ひたむきな献身には目を見張るものがある。育成品種『黒蝶』は、ジャパンフラワーセレクション(JFS)07−08でも優秀賞を受賞している。
 流通・販売部門で受賞したのは、群馬県あじさい研究会(明和町、12会員)。アジサイのオリジナル品種を活用したブランド商品の開発・販売で先駆的な役割を担った。
 受賞対象の『フェアリーアイ』への取組は07年から。会員で育種家の坂本正次さんの育成品種から、オリジナル品種を育種・選抜した。一連の取組は、統一した規格商品開発の先進事例となり、地域ブランドとして確立された。JFS06−07で、フラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
 授賞式は12月10日、ジャパンフラワーセッション08−09のフラワー・オブ・ザ・イヤー授賞式と合同で行われる。(関連記事)

(2008.12.08)