ヤンマー農機(株)(本社:大阪市北区、阿部修司社長)は、国内市場向け農機販売会社を統合・再編し、新販売会社「ヤンマー農機販売株式会社」を平成20年12月21日に設立する。
ヤンマー農機(株)では、従来より国内農業を取り巻く環境変化に対応し、より市場に密着した事業展開を目指すべく、広域販売会社体制を構築してきた。
しかし、昨今の市場環境は、新農政による担い手農家や集落営農への公的支援の集中により、集約化と規模拡大が進む一方で、団塊世代の大量退職者の影響により、ホビー農家や自給的農家が増加するなど、市場の二極化が加速している。さらに、消費者の食に対する安全意識の向上により国産農産物への期待も高まってきている。
こうした状況を踏まえ、顧客ニーズへの迅速な対応と一層のCS向上を図るために、同社の販売会社組織を次の通り再編することにしたものだ。
◎組織再編の内容
グループ販売網の総合力を発揮できる体制を目指し、従来の10社を統括する新販売会社「ヤンマー農機販売(株)」を設立する(北海道、沖縄エリアは除く)。統合対象会社は、(株)ヤンマー農機東日本、同関東、同甲信、同新潟、同北陸、同東海、同関西、同西日本、同四国、同九州、の10社。
ホクトヤンマー(株)<北海道>、ヤンマー沖縄(株)<沖縄>は、従来通りとなる。
なお、各地域の市場特性を勘案し、地域に密着した迅速な対応を実現するため、新販売会社は5カンパニー、13支社体制とし、系統は本社直轄の体制となる。5カンパニー、13支社は次ぎの通り。
○東日本カンパニー(宮城県仙台市)・北東北支社(岩手県)・南東北支社(福島県)
○関東甲信越カンパニー(埼玉県熊谷市)・関東支社(埼玉県)・甲信支社(長野県)・新潟支社(新潟県)
○中部近畿カンパニー(滋賀県守山市)・北陸支社(石川県)・東海支社(愛知県)・関西支社(滋賀県)
○中四国カンパニー(岡山県倉敷市)・東中国支社(岡山県)・西中国支社(広島県)・四国支社(香川県)
○九州カンパニー(福岡県筑後市)・北部九州支社(福岡県)・南部九州支社(熊本県)
『ヤンマー農機販売(株)概要』
・本社所在地:大阪府大阪市北区茶屋町1-32
・設立予定日:平成20年12月21日
・資本金:3億円(ヤンマー農機(株)100%出資)
・事業年度:3月21日〜翌年3月20日
・会社規模:年商1300億円(平成19年度実績)
・小売拠点数:約400拠点(平成21年3月予定)
・人員:約3700名(平成21年3月予定)
・組織運営:カンパニー制、支社制