挨拶する (株)クボタ・植田常務 |
JA全農生産資材部と(株)クボタの共催で、全国各地で「ニッポン農業いきいきキャンペーン」が展開されている。
その一環として、東日本地区全体の農業生産の活性化を図るため、JA全農グループと(株)クボタアグリ東日本の共催で、生産者・JA・メーカーそれぞれが、理解と信頼を深めるための農業機械の展示・説明・試乗を中心としたイベント『JA&クボタ アグリンピックinつくば2008』が、快晴に恵まれた12月10日〜11日の両日、(株)クボタ筑波工場特設会場において開催された。
会場には2日間で、1都9県(群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川、静岡、新潟、長野)から、農家組合員、JA関係者ら2300名余が来場し、盛況だった。
『JA&クボタ アグリンピックinつくば2008』のコンセプトは、1.低コスト・省力化農業の提案、2.二極化する市場への対応、3.エコロジー、の3つ。キャッチフレーズは、「筑波から発信!日本全国元気農業!」。日本の農業に元気を出してもらおうというものだ。
会場ゲートのすぐ前には、クボタトラクタ誕生50周年記念機種で、JAグループ独自型式・特別装備のトラクタが展示され、注目された。
JA仕様の展示型式は、B225D、L315D・345D・465HDなどで、共に大排気量エンジンを搭載し、後部反射マークを共通装備。機種によっては、JAグループ特別装備として、あぜ際処理爪や燃料供給台が装備されている。ちょっとしたアイデアで使い易くもなる。後部反射マークは安全性を向上させる。
開会の挨拶で、全農生産資材部の小椋和仁副審査役は「農機は生産資材コストに占める割合が高い。長く使って欲しい」と語り、その為の次の3点を挙げた。
○リース・レンタル(資産から利用へ)
○メンテナンスし、長持ちさせる(耐久性向上)
○省力化と価格低減の実現
JAグループ独自型式のトラクター L315D |
そうした立場から「クボタにはJAグループ独自型式の生産を御願いしている」と述べた。
続いて(株)クボタの植田和伸常務取締役は「これから農業の重要性は益々大きくなっていく。農水省より自給率50%の目標値が出されたが、誰が作っていくのか。生産者が元気を出さなければ実現出来ない」と挨拶した。
広い会場に、クボタのトラクタ、コンバイン、田植機、管理機や作業機などが勢揃いし、壮観だった。各機種の解りやすい実演説明も好評だった。