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【アグロ カネショウ】
福島工場、増設竣工なる

所沢事業所再構築の一環

本紙既報の通り、アグロ カネショウ(株)(櫛引博敬社長、本社:東京都港区)は12月19日、福島工場増設工事の完成にともない竣工式を執り行った。所沢事業所再構築の一環で、製造ラインをいっそう充実させる。設計、施工業者など関係者多数が参加した。安全操業をもとに、地域の活性化および日本農業への貢献をいっそうアピールした

竣工式にのぞむアグロ カネショウ首脳陣(上)と設計・施工業者代表(下)
竣工式にのぞむアグロ カネショウ首脳陣(上)と設計・施工業者代表(下)

 福島工場(吉野道夫工場長、福島県双葉郡大熊町)の最寄り駅はJR常磐線の大野駅で、この地は野上川渓谷と玉の湯、そして三森山の桜で有名。工場は、7社で構成する大熊東工業団地内にあり、近くには「家庭園芸資材を手掛けるR薬品の工場もある」(吉野工場長)という。
 県道391号線沿いにある福島工場。真っ青な視界のもと、その雄壮な姿がすぐに目に飛び込んできた。同工場の規模(新設分)は、事務所など約950m2、第1〜第4倉庫約1200m2、第5〜第8工場約750m2におよぶ。
 福島工場の増設は、所沢事業所の再構築にともなうもの。同事業所は、昭和31年より工場、倉庫、研究室を併設させていたが、主に工場など施設の老朽化が進んだことから、所沢工場の福島工場への移転の英断を下した。再構築には、約20億円を投資する。
 竣工式および祝賀会には同社首脳陣らに加え、クレハエンジニアリング、清水建設ら設計・施工業者など関係者多数が出席。農薬専業メーカーとして、安全操業を祈願したことはもちろんのこと、地域の活性化および日本農業への貢献を改めて確認した。
 「第一期、第二期、第三期工事を経て、所沢事業所の再構築の完成は平成22年を予定している。この年は、あたかも弊社創立60周年に当たり、安全操業のもと生産者ニーズに応えるべく、安全で高品質な製品を供給していきたい」と、櫛引社長は祝賀会席上であいさつした。

農薬メーカーとしての使命感を語る櫛引社長

〈アグロ カネショウ(株)工場関係等のあゆみ〉
▽昭和31年埼玉県所沢市に工場、倉庫、研究室を新設▽50年兼商(株)所沢市に新事務所落成▽58年兼商(株)千葉県印旛郡富里村に試験圃場開設。兼商化学工業(株)新潟県上越市に直江津工場新設▽59年兼商(株)所沢市に研究棟落成▽平成3年福島県大熊町に福島工場新設、第一期工事完了。バスアミド生産開始。病害防除剤キノンドーフロアブル上市▽5年福島工場第二期工事完了、キノンドーフロアブル生産開始。株式を店頭公開▽10年福島工場第三期工事完了▽12年ISO9002取得。東証第二部上場▽15年独国BASF社の農業用土壌処理剤事業を譲受▽20年新福島工場竣工▽22年所沢事業所再構築の完了(予定)。創立60周年。

(2008.12.24)