北興化学工業(株)(丸山孝雄社長、本社:東京都中央区)はこのほど、『平成20年11月期決算短信』を明らかにした。それによると、同社グループは積極的な販売活動を展開し、農薬製品、農薬以外ファインケミカル製品ともに売上高を伸長させた。
この結果、当連結会計年度の売上高は475億2600万円(前期比4.1%増)と伸長を見せた。
利益面では、原材料価格の高騰による利益率の低下や新剤開発にともなう委託試験研究費および平成19年4月の税制改正にともなう減価償却費の増加により営業利益は1億8000万円(同75.4%)と減少した。
また、円高による為替差損などが増えたため経常損失は4100万円(前期経常利益は5億9400万円)、さらに株式相場の下落にともなう一部有価証券の減損による特別損失を計上したため当期純損失は6億5600万円(同当期純利益7億8100万円)となった。
農薬国内販売は新規園芸用農薬の『プルートMC』、『キラップバリアードフロアブル』や『リンバー顆粒水和剤』などが伸長したこと、および平成20年12月からの価格値上げにともなう「駆け込み需要」もあったことなどにより、売上高は前年を上回った。
受託製造ならびに海外販売においては、円高の影響などにより前年を下回った。
さらに、家庭園芸用農薬は、流通の再編や競争激化などにより、これも売上高は前年を下回った。
農薬部門の売上高は315億8000万円(前期比1.2%増)。
農薬以外ファインケミカル製品の販売は医農薬中間体、防汚剤、樹脂添加剤などの需要が顕著なことから伸長した。当分野の売上高は157億6600万円(同10.8%増)。
石油製品その他の売上高は1億8000万円(同17.8%減)。