カリオプテリス・ クランドネンシス ‘サマーソルベット’。 黄覆輪の斑入り葉をもつ |
タキイ種苗(株)(瀧井傳一社長、本社:京都市下京区)が発刊している園芸新知識『はなとやさい』2月号では、『ベランダや小さな庭でも大丈夫! 花木を小スペースで楽しむ』を特集した。
解説しているのは、和歌山県出身の園芸研究家である西隆行(にし たかゆき)さん。地元の高校を卒業後、電力会社で電気機械技師として6年間勤務するが、心機一転、園芸業界に飛び込むといった異色の経歴のもち主。
その、西さん。かつて、「園芸店のアドバイザーとしてお客様に接していた際によく感じたことは、同じ値段である草花よりも花木を購入されるお客様は質問が多く、また少し神経質になっているように感じた」という。それは、お客様の「木は枯らしたくない」という思いを、ひしひしと感じるものだった。
ニシキギ‘コンパクタス’。 紅葉時期にはかわいらしい実も楽しめる |
『はなとやさい』では、そのころの経験を思い起こしベランダや小さな庭でも管理しやすい花木、大きくなりすぎない花木、花つきのよい花木、鉢でも管理しやすい花木を紹介した。
登場してくる花木は、紅葉のきれいな花木では「マルバノキ」、「ニシキギ」、「コバノズイナ」、また、大きくならない花木では「シモツケ」、「ユキヤナギ」、「コデマリ」、さらに、2度咲く花木では「カリオプテリス・クランドネンシス」、「トキワマンサク」。
花木の生長には、「剪定、潅水、施肥のバランスがとても大切」だという西さん。花木に優しくすることもあり、また厳しい環境下で耐えてもらったこともあるというが、もっとも大切なことは「その花木の気持ちとなり、性格(性質)を早く知ること」だという。