空間を活かした「はなとやさい」の表紙・4月号
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解説しているのは、広島市植物公園(広島市佐伯区・注)栽培・展示課技師の島田有紀子さん。ベゴニアの専用温室で種々のベゴニアを扱っているが、特に島田さんが興味をもっているのはセンパフローレンスの育種で、将来は強健で耐寒性のあるタイプをつくりたいという。
ベゴニアは野生種だけでも1500種以上、さらに、それから生まれた園芸品種については1万種を超えると言われているが、センパフローレンス、エラチオールベゴニア、木立ちベゴニア、レックスベゴニアなどがお馴染みの品種となている。
ベゴニアは、シュウカイドウ科ベゴニア属の多年草で、野生種はオーストラリア大陸を除く熱帯、亜熱帯に広く分布している。日本では、西表島から石垣島にかけて、コウトウシュウカイドウとマルヤマシュウカイドウの2種の根茎性ベゴニアが自生。
数あるベゴニアの中で、もっとも馴染みがあるのがセンパフローレンス。小柄な草姿を覆いつくすように、赤、ピンク、白の花をびっしりと見事に咲かせる。
(注)広島市植物公園 新広島市民球場の約8倍の広さ(18.3ha)をもつ。ベゴニアでは、天井からつるすハンギングタイプも多数展示されている。その数や面積は西日本最大級。いっぽうで、日本一のオールドローズも楽しめる。
センパフローレンス‘スタラ'
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木立ちベゴニア‘トムメント''
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