「1975(昭和50)年以前に製造された『低圧進相コンデンサ』は保安装置が内蔵されていないため、経年劣化により寿命の領域」(田中恒夫・重電部次長)にあり、場合によっては火災に至る危険性がある。
「どこでコンデンサを使用しているのか、使用者自身も認識していない場合もあるため、チェックして頂きたい」(同)という。
『低圧進相コンデンサ』は、三相200ボルトの業務用冷蔵庫やモーターなどを使用する電機機器の電力ロスを改善し、電力をより効率よく使用するための機器として、店舗や作業場などで使用されている。
「製造年は、コンデンサ正面に貼られた銘板で確認できます。推計で年間200件近く火災事故が起きている」(三ッ橋清行・同主任)と見られ、同会ではチラシやポスターを作成し注意を喚起している。安全装置付低圧進相コンデンサへの取替が望まれる。
【問い合わせ先】
(社)日本電機工業会 電話(03)3556-5885