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【日本化薬】
『ダイアジノン粒剤5』で劇物指定解除

本来もつ真価の発揮に向け新たな道を拓く

 日本化薬(株)農薬事業の牽引車ともなっている土壌害虫剤の『ダイアジノン粒剤5...

 日本化薬(株)農薬事業の牽引車ともなっている土壌害虫剤の『ダイアジノン粒剤5』が4月初旬、劇物指定から解除され普通物扱いになった。同剤がもつ真価をいっそう発揮する、新たな道が拓けてくる。
 普通物扱いは、直接的には平成21年4月8日付けの『毒物及び劇物指定令の一部を改正する政令』の公布を受けたものだが、背景には平成15年の劇物除外基準値の国際化がある。
 劇物からの除外により取扱い上の制約が軽減されるが、具体的には従来の毒劇物専用の保管場所での保管が不要となるほか、押印した書面の提出が不要になるなど購入手続きが簡略化される。
 同社では、一定期間『医薬用外劇物』指定から除外されたことを周知するために、外箱に告知のチラシを貼付して出荷している。
 最初の農薬登録は1956年の『ダイアジノン乳剤17』で、50年以上にわたり農産物生産に貢献している。その後、粒剤やマイクロカプセル剤を開発するなど剤型の幅を広げ、いっそう使いやすさを増幅させた。
 タネバエ、ネキリムシ、ケラなどの土壌害虫に幅広く使え、50以上の作物群に適用のある「畑の常備薬」に位置づけられ、根強いファンが多い。今回の普通物化は、「ダイアジノン」のファンをいっそう増やすことになると思える。

(2009.04.28)