農薬関連事業の売上高は、販売価格の上昇に販売量の増加も加わり、前年同期を7.4％上回る21億2000万ユーロ増加した。
　農薬部門の売上高は、特に除草剤（13.1％増）、殺菌剤（13.6％増）が好調だったことから、前年同期比7.0％増の17億3400万ユーロに成長した。
　内容を見ると、種子処理剤が売上を伸ばした（2.2％増）いっぽうで、殺虫剤の売上は前年同期を下回った（12.0％減）。主に、ブラジル南部とアルゼンチンの干ばつ、害虫の少発生が影響した。
　地域別に見ると北米、ヨーロッパ北部およびアジア・太平洋地域は顕著な動きを示したが、ラテンアメリカは天候の影響を受け売上が減少した。
　エンバイロサイエンス・バイオサイエンス部門の売上高は、同9.0％増の３億8600万ユーロと伸長した。
　バイオサイエンス事業は、北米でハイブリッドカノーラ種子「ＩｎＶｉｇｏｒ」が好調さを堅持し19.7％の増収となったが、エンバイロサイエンス事業の売上高は3.3％減少した。長い冬季が影響。