アグリビジネス

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【日本農薬】
アジア地域を中心に

好調な海外農薬販売

 日本農薬(株)(神山洋一社長、本社:東京都中央区)は5月14日、『平成21年9月期第2四半期決算』を公表した。国内は荷動きの遅れなどで前年同期並みにとどまったが、海外はアジア地域を中心に伸長した。

 グループの売上高は228億1600万円(前年同期比9.3%増)、営業利益は34億3100万円(同36.7%増)、経常利益は32億9800万円(同36.0%増)、四半期純利益は17億3500万円(同13.6%増)と顕著な動きを示した。
 国内農薬販売は水稲用殺菌剤「ブイゲット」、園芸用殺虫剤「フェニックス」をはじめとした自社開発品の拡販に注力したが、荷動きの遅れや在庫圧縮などの影響を受け、売上高は前年並みにとどまった。
 いっぽう、海外農薬販売はアジア地域を中心に好調に推移した。特に、韓国では「ブイゲット」において水稲白葉枯病に効果が実証されたことで売上高を伸長させた。
 また、インドにおいても殺虫剤「アプロード」、上市2年目を迎えた「フェニックス」が順調に売上高を伸ばした。
 さらに、米国・ニチノーアメリカの好業績もあり、為替は円高基調にあったものの、海外農薬販売全体では前年同期を上回る実績となった(グラフ参照)
 化学品他では、家庭用園芸薬剤において新製品を中心に堅調な動きを示したが、シロアリ薬剤、緑地用薬剤の売上高が伸び悩み、有機中間体も前年同期を下回る実績となっている。

(2009.05.15)