売上高は、主力の肥料事業における価格改定や需要の国産回帰による増収、化成品事業におけるりん酸カルシウムおよび工業用りん酸の前半の好調さを反映し、324億800万円(前年同期比42.7%増)と伸長した。
利益面では売上増収効果、早期段階からの原料確保、およびグループをあげたコスト削減などにより経常利益35億7500万円(同458.5%増)、当期純利益16億7800万円(同408.8%増)と目標を超える利益を確保した。
内訳を見ると、肥料事業は輸入肥料の価格高騰の影響を受けた国内肥料への回帰によりほぼ前年並みの販売数量を維持するとともに、価格改定が寄与し大幅な増収となった。
また、販売面では環境負荷がより少なく、農家ニーズにも対応した有機肥料タイプの基肥一発施肥肥料や畑のカルシウムなどの機能性商品の拡販に努めた。
さらに、製品販売では野菜の追肥の省力化や大豆・麦の増収、品質向上に向け、石灰窒素の肥効特性を活かした銘柄の品揃えを進めた。
化成品事業は年度前半のりん酸原料を中心とした世界的な原料高騰の影響を受け、飼料用りん酸カルシウム、工業用りん酸の値上げと販売増により、増収となった(グラフ参照)。