アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【タキイ種苗】
コンパニオンプランツ・葉根菜編

 タキイ種苗の園芸新知識『はなとやさい』6月号では、『コンパニオンプランツ』・葉根菜編を特集した。解説しているのは、(財)環境科学総合研究所常任理事兼所長の木嶋利男さん。野菜と害虫の生態が身近に迫ってくる。

 各種野菜の病害虫防除や生育促進に利用されているコンパニオンプランツ。
 連作されることの多い実物野菜(土壌病害対策)、収穫される部分が地上部の茎や葉の葉物野菜(害虫対策)で利用が多いが、今回は葉物および根物野菜のコンパニオンプランツを紹介した。
 モンシロチョウの飛翔行動を観察していると、「おもしろいことに気づく」という木嶋さん。
 モンシロチョウはただ飛び回っているのではなく、どうやら「子孫が繁殖しやすい株を選んで着葉し、産卵しているようだ」という。この時、近くに食餌植物でないニンジンなどの野菜があると、避けて飛翔している。
agur101s0906010101.jpg いっぽう、ニンジンの害虫であるアゲハチョウも、モンシロチョウと同じような飛翔行動をとっている。
 このため、ダイコンやカブとニンジンが近くで栽培されていると、モンシロチョウとアゲハチョウの飛翔行動が抑制され、これらの害虫による被害が軽減されてくるという。

agur101s0906010102.jpg

(2009.06.04)