サヒン社は、1982年に創立されたオランダの育種会社。
F1タイプのデルフィニウム、ヒマワリ、ビオラなどが主要品目で、特に四季咲き性をもつ種子系宿根草や花壇用一年草など、品目の豊富さで世界的に有名。08年からタキイ種苗のグループ会社になった。
「植物に対する感受性豊かなお客様に、育種品種を提供していくことが使命」と育種理念を語るのは、同社のエリザベス・サヒンさん。「園芸を通じて人々のライフサイクルの向上に貢献したい」という。
一方、「秋まき草花の原産地は地中海沿岸部や南アフリカ南端部とヨーロッパやアメリカ大陸の西岸地方の2つに大別される」というのは、タキイ研究農場の前田裕行さん。
前者の代表種はキンギョソウ、キンセンカ、スイートピーなどで、後者のそれはパンジー、カスミソウ、ヤグルマソウなど。前田さんは、「原産地の気候を花壇づくりに役立てよう」と、秋まき草花を育てるコツを語っている。
(写真)上:デルフィニウムオーロラ混合
右下:タキイ種苗の園芸新知識「はなとやさい」9月号
左下:ナデシコ テルスター混合