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【日本農薬】
特別企画『研究開発型企業として体制固める日本農薬』

上市3年を経過した殺虫剤フェニックスは、いま

 主な農薬企業がまもなく年度末を迎える。厳しい農薬情勢のさ中にあって、08年11月に80年の歴史を刻んだ日本農薬の今期の業績だが、海外農薬販売を中心に顕著な動きを見せ、視界良好でまとまりそうだ。ここに来て、「研究開発型企業」として着実に体制を固めつつある同社。
 上市3年を経過した殺虫剤「フェニックス」のいまを折り込み、特別企画とした。

新しい力が防除を変える!

低コストにも貢献 日本農薬の80年の歴史は、まさに日本の農薬産業の歴史そのものであった。
 特に、近年は環境保全と安全性の確保を実現するため、時代のニーズに対応した新規農薬の創出を基軸とした新たな農薬市場の開拓と環境負荷の小さい農薬開発による「食の安全・安心」確保に全力投入している。
 この背景のもと、同社は戦略の骨格として「日本、そして世界の農業生産への貢献」を第一の使命として打ち出した。
 日本と世界の環境を守り、食糧生産に不可欠な生産資材としての農薬のいっそうの技術革新を拡展させ、「研究開発型企業」として着実に体制を固めつつある。
 この体制固めとして、ここ数年で花を咲かせたのが殺菌剤の「ブイゲット」と殺虫剤の「フェニックス」の2剤。また、「フェニックス」に続く「アクセル」、「コルト」の2殺虫剤も登録間近と見られ、大きな期待が寄せられている。
ハスモンヨトウ老令幼虫 海外展開も行われている「フェニックス」は、現在米国を含む18ヶ国で登録を取得、全く新しいタイプの殺虫剤として登場しユニークな作用を有する。チョウ目(鱗翅目)害虫に対する優れた効果が最大の特長。
 以下、3年を経過した「フェニックス」に対する現場の声を聞いてみた。

(写真)上:低コストにも貢献
     下:ハスモンヨトウ老令幼虫
 
 
長野県・JA須高、果樹技術員さんの談話(作物:りんご)
 
 当地区は果樹地帯で、多種類、多品種の果樹を栽培しています。ハマキムシ類、キンモンホソガ、モモシンクイガなど広範囲の害虫への高い効果と、収穫前日数が前日と言う点で使い易すく、また、適用害虫の広さと残効性から採用していた2つの殺虫剤をフェニックス顆粒水和剤1剤で賄う様に防除暦を編成し、コスト低減にもなりました。使い始めて2年目ですが大きな問題は発生していません。登録作物も増えており、他防除暦への採用を検討しようと思います。
 
 
 
茨城県・JA岩井、営農渉外の中村さんの談話(作物:レタス・非結球レタス)
 
 私達JA岩井管内は、関東はもとより全国的にも有数のレタスとネギの産地となっております。レタスに関してはオオタバコガを始めチョウ目害虫の防除には大変苦労していました。フェニックスの展示試験を日農さんと一緒に取組、その効果を確認し安心して組合員に指導奨励し多大な効果をあげています。特にオオタバコガへの効果は高く(即効性と長い効果)、収穫前日数も前日までとポジティブリスト制にも対応でき、基幹防除薬剤として位置付けて指導しています。

(2009.09.04)