第1回姉妹会が開催されたのは1983(昭和58)年のことで、東京での開催だった。前年、台北市で行われた台湾農薬工業会創立20周年記念式典の折りの姉妹会創設の提案を受けたもの。
3国は、取り組むべき優先課題として、農薬に関する安全対策、環境保全対策、植物防疫に関する技術対策などに取り組み、多くの成果をあげてきた。
工業所有権の保護など困難な課題もあったが、物質特許制度の導入、GIFAP(現在のCrop Life International、世界農薬工業連盟)への参加など、積極的に国際化対応を進展させた。
その後、社会的な情勢変化に柔軟に対応するため、▽より具体的な検討を目指す小会議への再編▽数名の幹部による開催▽毎年1回・3国の持ち回り開催で議題を予め決めない▽会議は「柔軟性と座談」を特徴として位置づけるなどの取り決めを行い、今日に至っている。
その他、懇談会では東北支部による「農薬ゼミ」(10月8日、仙台市)の開催、事務局のいっそうの体制整備などが話題とされた。