同氏は、2001年よりシンジェンタ ジャパンの取締役(クロップ・プロテクション営業本部長)として、日本市場における直販体制の確立および川下戦略を成功裏に推し進め、売上およびマーケットシェアの拡大に貢献してきた。
社長就任にあたり村田氏は、「限られた日本の国土の中で、農業生産性のよりいっそうの改善をはかること、外的な経済環境・自然保護の変化からくるリスクを最小化するためのエネルギー・カロリー自給率の向上のためには作物保護(農薬)・革新的栽培技術の積極的導入は不可欠」とし、「シンジェンタのグローバルな経験・叡智を生かし大切なパートナーの皆様と日本の農業の発展にさらなる貢献をしていく」と、今後の抱負を述べている。
村田氏は、シンジェンタ ジャパンのビジネスモデルをどのように描いているのか。マーケティングからマネジメントなど、業界のトップランナーと目されているだけに、期待とともに今後の動静が注目される。
なお、前社長のスティーブン・ホーキンス氏は、同日付けでNAFTA(北米自由貿易協定)地域における種子部門のトウモロコシおよび大豆の責任者に就任した。
【略歴】
(むらた・おきふみ)
1952年11月3日、大阪出身。上智大学理工学部卒。76年―96年日本モンサント、97年―01年ローム・アンド・ハース・ジャパン、01年7月シンジェンタ ジャパン取締役(クロップ・プロテクション営業本部長)、09年11月1日同社代表取締役社長。