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【サタケ】
「お米の光学選別機」の発明で中小企業庁長官奨励賞受賞  サタケ

 10月29日、平成21年度中国地方発明表彰式において、「お米の光学選別機」を発明(特許登録)したサタケ社員に、特別賞である中小企業庁長官奨励賞が授与された。

「お米の光学選別機」の発明で中小企業庁長官奨励賞受賞 受賞者は発明当時、技術本部に所属していた伊藤隆文氏(現技術本部 総合技術開発室技師)と谷本宏氏(現広島県産業科学技術研究所 管理担当課長)の2名。併せて本発明の実施化に顕著な功績があったと認められる法人の代表者として、佐竹利子代表に実施功績賞が贈られた。
 本発明表彰は、(社)発明協会が主催するもので、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として、大正10年に創設された。
 全国を8ブロックに分け、各地方において優秀な発明・考案・意匠を完成した者、発明等の実施化に尽力した者、発明等の指導・奨励・育成に貢献した者の功績を称え表彰する制度だ。
 今回、表彰の対象になった特許は、白米や玄米などに混入した着色粒(不良粒)を光学選別技術を用い、(1)デジタル処理により米粒を一粒単位でイメージ認識し不良粒を判別する、(2)デジタル処理演算により不良粒の中心位置を検出し、このポイントに対応した噴風口から高圧エアを噴風する、(3)噴風口の幅を不良粒よりも小さくする、などの技術で、従来よりも選別精度を向上させた(特許第4235776号「粒状物色彩選別機」)。
 この技術は、サタケの光選別機「マジックソーター」に採用され、精米工場やライスセンターなどで活躍している。

(2009.11.13)