農薬は、食料の安定生産のために必要不可欠な生産資材として大きな役割を果たしている一方で、依然その効果面より安全性について高い関心が寄せられることが多い。
これを受け、農薬使用に当たっては、これらに配慮したIPM(総合的病害虫・雑草管理)やGAP(農業生産工程管理)のいっそうの推進が重要な課題となっている。
こうしたなかで全農薬では全国農薬安全指導者協議会(安全協)を中核として、「農薬安全一声運動」を日常の実践目標とし、農薬使用者の安全、農産物の安全、環境への安全に取り組んでいる。
昭和61 年の発刊以来、年々版を重ね内容を充実させている本ガイドブックは、農薬の安全適正使用の手引書として関係者に親しまれている。
10年版では、県からの強い要望に応え「農薬コード」を復活させ、よりいっそう使い易くなった。効率的な防除と安全・安心な農薬使用ため、本書の活用を期待したい。
〈問い合わせ先〉全農薬事務局 電話(03)3254-4171