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【農研機構】
高能率な果実洗浄機を開発  農研機構

 農研機構は果実のハダニ類を高能率に除去できる洗浄機を開発したと2月2日、発表した。

リンゴ園作業の様子 洗浄機の開発は、近年著しい東アジアへの国産リンゴやナシの輸出が背景にある。
 ハダニ類の付着による検疫の不合格を避けるため果実の洗浄が欠かせないが、果実洗浄機がないことからこれまではエアガンを使った手作業での除去を行っている。
 同機構が以前開発した果実洗浄機は果実を1個ずつ機械にセットする必要があったが、今回開発した洗浄機はターンテーブルのトレイに果実をおくだけで連続的に洗浄できる。果実の上下2カ所のくぼみにノズルを当て、圧縮空気を噴射してハダニ類を除去する仕組みだ。
 手作業を上回る洗浄力で、処理できる個数は2.7倍。以前開発した洗浄機と比べても1人の作業で約1.6倍、2人組みでは3.7倍での処理が可能だ。
 洗浄機は2010年度の市販化をめざしている。

開発された連続搬送式果実洗浄機

(写真)
上:リンゴ園作業の様子
下:開発された連続搬送式果実洗浄機
(画像提供・農研機構)

(2010.02.04)