この奨学金は、植物保護に関心をもち、かつ農業後継者として科学的知識や技術を深めるために、県立農業大学校などに在籍して優秀な研究を行った農家子弟に対して贈られるもの。
昭和58年度に発足して以来、今回は27回目に当たり、受賞者数は延べ125名におよぶ。
【平成21年度の奨学金受賞者】 (敬称略)
◇りんごの交信攪乱剤を利用した減農薬栽培の実証 岩手県立農業大学校果樹経営科(2年)菊池巧明
◇抑制トマトでの化学農薬低減 新潟県農業大学校研究科(1年)上野大輔
◇防虫ネット使用による気温の上昇抑制効果(八ヶ岳におけるナスのハウス栽培での試用結果から) 八ヶ岳中央農業実践大学校研究科(1年)根橋雪恵
◇ブドウの簡易被覆栽培における減農薬防除体系の確立 山口県立農業大学校園芸学科(2年)松重貴志
◇水稲栽培における緑肥作物(ヘアリーベッチ・注)の肥効と雑草防除について 大分県立農業大学校総合農学科(2年)池松大志
(注)ヘアリーベッチ マメ科ソラマメ属の一年草で、葉はカラスノエンドウに似ている。