織田社長は「弊社はかつて水稲除草剤の石原との評価を頂いていたが、しかしその後の低迷期を経る中で本日、このフルセトスルフロン剤を紹介できることに感慨ひとしお」と、石原農薬の原点への回帰を強調した。
フルセトスルフロン(試験名:SL-0401)は、韓国LGライフサイエンス社で発明されたSU(スルホニルウレア)系の新規除草剤。国内では、同社が2004年度から日植調を通じ試験展開していた。
本剤の最大の特長は、有効成分投下量が極めて少なく環境への負荷が小さい薬剤であること。また安全性が高く、食の安全・安心にふさわしい薬剤に仕上げていることだ。
投下量は10aあたり2.2〜3.3g。4葉期〜5葉期のノビエに高い除草効果を示す。高葉令のノビエに優れた効果を発揮する。人畜毒性は普通物。
他の優れた特長としてはコナギ、ホタルイ、ウリカワなどに対しても高い防除効果を示す幅広い適用雑草をもつこと、移植7日以後の水稲に対して高い安全性を示し、また、ノビエ5葉期まで高い除草効果を示すことから、処理できる期間が長いという幅広い処理適期幅、湛水状態のまま使用することが可能であり、落水の必要がないといった簡便な処理方法等にある。
上市記念パーティは第1部「記念式典」、第2部「記念講演」、第3部「懇親会」で進められた。第2部の「記念講演」では、作家・東京都副知事の猪瀬直樹さんが「この国のゆくえ」の演題で講演し、パーティを盛り上げた。
(写真)
上:農薬事業再構築に向けて
中:織田健造社長
下:記念講演する猪瀬直樹さん