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【石原産業】
水稲用除草剤事業を拡充・強化  石原産業

5年後の売上高約40億円を目指す

 石原産業・石原バイオサイエンスは、水稲用除草剤事業を拡充・強化する。フルセトスルフロンを母剤に、本年は単剤・混合剤5製品、平成23年は3混合剤を加える。成熟期に売上高約40億円を目指す。

 有効成分のフルセトスルフロンは、韓国・LG化学によって創製されたSU(スルホニルウレア)系の新規除草成分。水稲用除草剤事業の拡充・強化をはかろうとする石原産業と、日本での開発会社を求めていたLG化学の思惑が一致した。
 3月16日に上市された「スケダチ1キロ粒剤」は、1成分の水稲用中・後期除草剤として先行させたもの(表参照)。
 本剤は、ノビエに対し10a当たり1kg処理で4葉期まで、1.5kg処理で5葉期まで高い防除効果を示す。また、ノビエだけではなく、コナギやホタルイ、ウリカワなどに対しても卓越した効果を発揮する。
 水生生物に対し高い安全性が確認されているほか、有効成分は1成分であり、製品1kg中に含まれる有効成分量も2.2gと非常に低薬量であることから、減農薬栽培に適した除草剤に位置づけられる。
 同社では、「本年度は全国規模で各種展示ほ試験を実施し、来年からの本格的な普及展開に向けた基盤づくりを行う」としている(普及G)。

水稲用除草剤事業を拡充・強化

(2010.03.26)