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【富士経済】
キャットフード市場が最大規模に  富士経済がペット関連市場調査

 2009年はキャットフード市場がドッグフードを上回って最大規模に躍進したと、富士経済がペット関連市場の調査結果を4月7日発表した。

 ネコの飼育頭数が増えて9年のキャットフード市場は前年比約4%増の1092億円となり、ドッグフード市場の1073億円(前年比1・4%増)を抜いた。
 イヌは体の小型化で給餌量が減り、数量ベースで減少した。
 しかしペットのライフスタイルや症状、悩みなどに対応したプレミアムタイプのドッグフードが伸び、金額ベースでは増加した。このタイプは付加価値も価格帯も高い。
 9年6月施行のペットフード安全法で原材料名や原産国名、成分なども表示されることになって安全感が高まり、10年のペットフード市場は前年比2・4%増の3045億円(プレミアムフードを除く)になると見込んだ。
 注目市場はプレミアムフードで、不況下でもペットの健康に気を使う飼主が増えて需要が拡大し、10年の市場は1・6%増の560億円を見込む。
 同調査はフードをはじめペットケア用品、ペット生活用品の関連市場と、注目ビジネスとしてのペット保険市場も対象とし、その動向を分析した。
 同保険の加入件数は9年12月現在の43万件余から10年には54万件に増えると見込んだ。 なお富士経済によると9年の新規飼育開始数はイヌが48万頭、ネコが46万頭で合計94万頭となり、知人や友人からの譲り受けや自家繁殖は増えたが、ペットショップを通じた小売数は減った。

(2010.04.09)