アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【サカタのタネ】
キャベツ「青琳」が農林認定品種に認定  サカタのタネ

民間の開発品種としては初

 サカタのタネが開発した、寒冷地の夏秋どり、温暖地・暖地の年内どりに好適なキャベツのF1品種「青琳」が「2009年度農水省農林認定品種」に認定された。民間が開発した品種への認定は初めて。

キャベツ「青琳」が農林認定品種に認定  サカタのタネ 「青琳」は、汎用性に優れた平玉品種で、日本最大のキャベツ生産地・群馬県嬬恋村での試験生産でも高い評価を得たことから、同社品種の寒冷地の夏秋どりなどの作型におけるシェア拡大にも貢献するものと期待されている。
 この高い評価を受け同社では、全国のJA・種苗店ルートを通じ、6月1日から「青琳」の種子を全国販売する。
 品種名の「青琳」は、青果物の濃い青みと、「美しい玉」という意味をもつ「琳」という字から名づけられた。
 税込み希望小売価格は、2000粒入り袋3832円、ペレット種子5000粒入り袋1万1497円で、初年度の販売目標額は1億円。
 キャベツは、家庭の食卓や加工・業務用の野菜として欠かすことのできない重要な品目。国内で生産されている野菜のなかで、全国の作付け面積は3万3100ha、収穫量は138万9000tと、ジャガイモ、ダイコンに次いで第3位。
 サカタのタネは、従来の「春系」に「平玉」を加えることで、キャベツ種子のシェア拡大をはかっていく。

(2010.04.16)