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【農研機構】
全自動装置開発でキュウリやスイカの接ぎ木作業4倍に  農研機構

 農研機構の生研センターは全自動の野菜用接ぎ木装置の開発に成功したと4月13日、発表した。

全自動接ぎ木装置 この装置は井関農機(株)と共同開発したもので、苗の取り出しから切断・接合までの流れを全自動で行うことができる。キュウリやスイカなどウリ科の野菜に適す。
 1994年に実用化されたこれまでの接ぎ木ロボット「緊プロ機」は、国内でのシェア80%を誇るが、苗の供給は手作業による半自動装置。苗の運搬・供給を行うのに3人の人員が必要となる。
 一方新装置はベルトコンベアにトレイをセットするだけで一連の作業が全自動で完了するワンマン型。苗の高さや子葉の方向も機械が自動で揃えてくれる。
 作業能率も一段とアップし、「緊プロ機」使用時と比べ精度を変えず能率は4倍に上がる。接ぎ苗の植えつけまでを作業に含めても2.2倍だ。
 装置は5月の市販化を予定している。

子葉方向を自動調整
 
(写真)
上:全自動接ぎ木装置
下:子葉方向を自動調整

(2010.04.16)