東洋精米機の新型カラセンは、精米工場が儲かるシリーズの第2弾として開発されたものだが、米穀業界以外の食品企業工場にも導入され、安全・安心な食品作りに貢献することになったものだ。
(株)赤福では、伊勢名物「赤福」餅の原料となるモチ米の異物選別機として「XCA-90 TYPE2」を導入した。
(株)赤福は、原料モチ米の精米・選別を搗精業者に委託しているが、「お客様により安全で安心していただける製品を提供したい」との同社の強い想いから、納入された原料をさらに自社内でも異物選別することを検討していた。
同社では数社の色彩選別機による選別試験を行い、選別性能の安定性、信頼性、および清掃性など日常の保守性能等を総合的に評価し、東洋精米機の新型カラセンを導入することになった。
特に導入の決め手となったのが、1.フィーダーを自動で清掃し、コメのムラ流れをなくする「クリーンフィーダー」、2.色彩選別機の核となる部分であるエジェクターの異常を発見する「監視マン」、の2つの特長だ。
この2つの機能は、他社製品には無い機能であり、製品の安心・安全を追求するという同社の目的を実現するためには、不可欠の機能として高く評価された。
(株)赤福の山本係長は、「XCAで選別された不良品を見て、選別精度の高さを実感しているが、商品の品質向上にもつながる。XCAは各種の調整を自動で行ってくれるので、使い勝手が良い」とコメントした。