本剤はチョウ目害虫に高い活性を示す。
害虫の神経軸索部のナトリウムイオンチャンネル阻害剤であり、同社が既に市場投入している「フェニックス顆粒水和剤」とは作用機作が全く異なることから、ローテーションによる体系防除に適している。
平成14年より「NNI?0250」のコード番号で日植防を通じ委託試験が実施され、安定した効果が確認されている。
現在の適用作物はキャベツ、はくさい、樹木類、たばことなっているが、他の作物、害虫種に対しても順次適用拡大をはかっていく予定。
また、日本農薬が発明・開発し普及展開している園芸用殺虫・殺菌剤「トルフェンピラド」との混合剤である園芸用汎用性殺虫剤「アクセルキングフロアブル」も農薬登録となっており、本年の市場投入が予定されている。
さらに、葉菜類のネキリムシ類を主に対象とした土壌処理剤として「アクセルベイト」の開発も加速している。
【解説】 「研究開発型企業」をうたう日本農薬。
この研究開発を担う中枢拠点が、大阪府河内長野市にある「総合研究所」で約100億円を投じ、1995年に竣工させた。
07年に市場投入した「フェニックス顆粒水和剤」に引き続き「アクセルフロアブル」をこのほど市場投入し、さらにカメムシ目害虫を主ターゲットとした新規園芸用殺虫剤「コルト顆粒水和剤」も登録申請中であり、園芸分野の製品ポートフォリオをいっそう充実させることで、多様化する顧客ニーズに対応していく。