アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【サカタのタネ】
上海万博に「サンパチェンス」 中国国内で「環境浄化植物」販売を強化  サカタのタネ

 サカタのタネが開発した大気汚染に対して軽減効果のある環境浄化植物「サンパチェンス」が、5月1日から開催されている「中国2010年上海国際博覧会」と上海市内で植栽用花材として採用され、16万鉢もの美しい花々が会場・市内を鮮やかに彩っている。

「サンパチェンス」のロゴ 「サンパチェンス」は、インパチェンス属の種間雑種として同社が開発した今までにない新しい草花。最大の特長は、生育が画期的に旺盛なこと。
 従来のニューギニア・インパチェンスが1株約20cm〜30cmの大きさなのに対し、「サンパチェンス」は1株で鉢植えの場合約60cmになり、露地植えでは約1mもの大株になる。鉢栽培用としても利用可能。
現地での苗生産の様子 いっぽうで、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)や、環境汚染物質の二酸化窒素(NO2)、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒド(HCHO)で極めて高い吸収能力を発揮し、大気汚染や「打ち水効果」によるヒートアイランド現象を軽減する「環境浄化植物」としても注目されている。
RHSガーデン・ウィズリー(英国)の「サンパチェンス」タワー このような「サンパチェンス」の環境に対する機能性をはじめ、さまざまな優れた特長が上海市および万博関係者らに認められ、今回の大量採用となった。
 同社では、今回の受注を機に、中国国内での「サンパチェンス」の花苗販売を強化し、順次エリアを拡大していく予定で、3年後には約100万鉢の販売を見込んでいる。
 
(写真)
上:「サンパチェンス」のロゴ
中:現地での苗生産の様子
下:RHSガーデン・ウィズリー(英国)の「サンパチェンス」タワー

(2010.05.11)