「サンパチェンス」は、インパチェンス属の種間雑種として同社が開発した今までにない新しい草花。最大の特長は、生育が画期的に旺盛なこと。
従来のニューギニア・インパチェンスが1株約20cm〜30cmの大きさなのに対し、「サンパチェンス」は1株で鉢植えの場合約60cmになり、露地植えでは約1mもの大株になる。鉢栽培用としても利用可能。
いっぽうで、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)や、環境汚染物質の二酸化窒素(NO2)、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒド(HCHO)で極めて高い吸収能力を発揮し、大気汚染や「打ち水効果」によるヒートアイランド現象を軽減する「環境浄化植物」としても注目されている。
このような「サンパチェンス」の環境に対する機能性をはじめ、さまざまな優れた特長が上海市および万博関係者らに認められ、今回の大量採用となった。
同社では、今回の受注を機に、中国国内での「サンパチェンス」の花苗販売を強化し、順次エリアを拡大していく予定で、3年後には約100万鉢の販売を見込んでいる。
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上:「サンパチェンス」のロゴ
中:現地での苗生産の様子
下:RHSガーデン・ウィズリー(英国)の「サンパチェンス」タワー