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【日本農薬】
売上高約243億円と堅調に推移  日本農薬

自社品の拡販と海外展開に注力

 日本農薬は5月14日、「平成22年9月期第2四半期決算(連結)」を明らかにした。
 国内農薬の出荷動向は、流通在庫の圧縮や農業経営の悪化の影響を受け、前年同期を若干下回る水準で推移したが、同社では自社開発品の拡販と海外展開に注力したことで、堅調な動きを示した。

 売上高は242億9700万円(前年同期比14億8100万円増、6.5%増)、営業利益は28億4900万円(同5億8500万円減、17.0%減)、経常利益は26億6300万円(同6億3400万円、減、19.2%減)となった。
 これらの結果、四半期純利益は15億4800万円(同1億8700万円減、10.8%減)となっている。
 国内農薬は、園芸用殺虫剤「フェニックス」、水稲用殺菌剤「ブイゲット」など自社開発品の拡販をはかるとともに、主力の園芸用殺虫剤などの原体販売にも注力したが、農薬需要の低迷や流通在庫圧縮の影響を押しとどめることはできなかった。
 この中で、園芸用殺虫剤「アクセル」の本格的な市場展開をはかり、先行の「フェニックス」とともに期待されている。
 いっぽう、海外農薬はアジア、欧州地域を中心に好調に推移した。
 特に、「ブイゲット」における韓国での定着、「フェニックス」における中国での成長やベトナムへの新たな市場投入が奏功している。
 結果、海外農薬は、売上高で前年同期を上回った。

(2010.05.20)