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【農薬工業会】
常任理事会を廃止し、新たに幹事会を設置  農薬工業会

意思決定の迅速化・事業効率化・活動の透明性への希求を具体化

 農薬工業会(大内脩吉会長、本部:東京・茅場町、72会員)は5月20日、東京・室町の日本橋倶楽部会館で「第79回通常総会」を開催し、平成21年度事業報告・収支決算並びに平成22年度事業計画・収支予算を承認した。
 会長、副会長は再任、注目された常勤理事は空席に。

「幹事会」の設置で新しい風が(5月20日、日本橋倶楽部会館) 総会後、会見に臨んだ大内会長は、開口一番、「とにかく、工業会活動を活発化していかなければならない」と、業界が直面している諸課題に対して迅速に、かつ的確に対応していくことを明らかにした。
 業界を巡る環境は、登録制度や残留農薬基準への対応など問題が山積している。これらへの「迅速な対応とともに、本来の使命である安全啓発活動を、いっそう強化していく」と、大内会長は改めて内外にアピールした。
 同会が21年度に取組んだ具体的施策は、国際的基準への平準化を目指した登録要件、登録・残留基準などにおける関係機関との連携強化、安全広報活動の裾野の拡大、活動機能と事務局強化のための会員へのアンケート、など。
 これらの実績を踏まえ、22年度は工業会活動の活性化と会員との情報の共有化、登録要件改正への対応(ARfD)を含む既登録剤の作残試験などへの対応、安全啓発活動や工業会活動の強化などに積極的に取組んでいく。
委員会の紹介も行われた。工業会を実質的に牽引する。 特に、工業会活動の強化では、意思決定の迅速化・事業効率化・活動の透明性を希求した、構造改革の加速が基軸にある。
 具体的には、従来の常任理事会(11社から構成)を廃止し、意思決定機関として新たに「幹事会」(14社で構成・注1)を設置した。これにより、幹事会と理事会の重複開催を改め、関連議案と情報の共有化をはかっていく。
 その他では、事業内容の仕訳、事務局強化と委員会(注2)活動を連動させた情報発信、内部統制機能の強化、基本データの信頼性向上などに注力していく。

 (注1)幹事会 石原産業、協友アグリ、クミアイ化学工業、シンジェンタ ジャパン、住友化学、ダウ・ケミカル日本、デュポン、日産化学工業、日本曹達、日本農薬、バイエル クロップサイエンス、BASFジャパン、北興化学工業、三井化学アグロの14社。
 (注2)委員会(カッコ内は、委員長名と所属)◇運営委員会(藤井常宏・日産化学工業)◇技術委員会(服部光雄・日本曹達)◇広報委員会(鈴木正宏・シンジェンタ ジャパン)◇安全対策委員会(石島藤夫・北興化学工業)◇国際委員会(高木誠・クミアイ化学工業)
 
(写真)
上:「幹事会」の設置で新しい風が(5月20日、日本橋倶楽部会館)
下:委員会の紹介も行われた。工業会を実質的に牽引する。

(2010.05.21)