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【農薬工業会・九州支部】
熊本でやさしい「農薬ゼミ」 JA熊本市管内の生産者も駆けつける  農薬工業会・九州支部

 農薬工業会・九州支部は5月18日、熊本市のメルパルク熊本で、農薬のはたらきと役割、安全性の確保など農薬を正しく理解してもらうためのゼミナール「お母さん、知って安心、家族も安心 やさしい『農薬ゼミ』」を開いた。主婦を中心に消費者など約200人が参加した。

熊本で5月18日開いたやさしい「農薬ゼミ」 この「農薬ゼミ」は、農薬工業会本部が行ってきたものとは別に平成17年から支部主催で開いているもので、今年度では初、通算では22回目の開催だ。農薬の安全性について、生産者と消費者の懸け橋となっている。
 熊本開催は九州農政局、熊本県、JAグループ、卸商などの関係者がバックアップした。
 司会進行はフリーアナウンサーの松田朋恵さん。専門家では、本山直樹東京農大客員教授や真板敬三残留農薬研究所理事らが、消費者の目線でより分かり易く解説した。生産者代表では、熊本市在住の河部健之さんもゼミナールに駆けつけた。
 河部さんは、JA熊本市管内でトマトや米を生産している。同氏は、農産物の栽培やそれにともなう苦労話など現場での実態、農業・食料に対する夢、農薬の適正使用の重要性などを紹介した。
 ゼミのまとめとして本山教授は、消費者や環境などへの農薬の安全性は登録制度でしっかり確保されているとし、「農薬使用にあたっては、ラベルをよく読み適正使用に努めることが重要。消費者と生産が相互理解をいっそう深め、安定した食料生産を維持していくことが大切」と、結んでいる。

(2010.05.26)