修正は、当期純利益で、平成21年12月16日公表の業績予想の5億5000万円から7億6000万円に上方修正するもの(表参照)。1株当たり当期純利益も、6円83銭から11円17銭に伸長する。
同社の関連会社イハラケミカル工業と共同開発し販売してきた除草剤フルチアセットメチル(開発コード:KIH-9201)の権利の全てを、米国化学品会社に譲渡することによる。
譲渡額US$375万(約3億5000万円)を知的財産権譲渡益として、第3四半期決算の特別利益に計上する。
譲渡品は、チアジアゾール系の化合物で、プロトックス阻害型の除草剤。
トウモロコシ、大豆に選択性を有し、米国の主な栽培地帯で防除の難しいイチビなどの広葉雑草に対して、低薬量で即効的に高い効果を示すものとして愛用されているほか、棉の落葉剤としても好評を得ている。
同社では、今後も「自社開発剤の積極的な海外展開をはかり、海外農薬事業のいっそうの強化・拡充を進めていく」(同社広報)。